交通事故で代車を借りる時に参考になるページ
交通事故で車に乗れなくなってしまった場合、修理か廃車か、または買い替えの選択をすることになりますが、それまでの期間は代車が必要になりますね。
代車に関する事は、このページを一度参考にして下さい!
代車ってどこで借りられるの?
まず、代車を借りる業者は、
- ディーラーなどの販売店(車をそのお店で購入する場合にのみ)
- 修理業者(その会社で直す場合にのみ)
- 保険会社(代車特約に加入)
などが挙げられますが、条件が設定されており、無条件で代車を入手できる訳ではありません。

ただし、保険会社の場合
相手がいる事故の場合には、交渉の内容次第によって、保険に加入していなかったとしても代車を借りられるケースがあります。
例えば、過失の割合が100対0で相手側にあるという場合には、相手が加入している保険会社から無条件で代車を貸してもらえる可能性が高くなります。
また、100対0に届かなかったとしても、何らかの事情で代車を使う必要性があることを証明すれば、代車を借りられる可能性も出てきます。
代車を借りられる期間は?
代車を借りられる期間は明確に定められていませんが、約1ヶ月程度となるケースが多くなっています。
言葉通り、新しい車を利用できるまでの間に合わせとして使用するものであり、必要最低限の期間しか借りることができません。
もし、予定よりも早く新しい車を利用できるようになった場合には、原則としてその段階で代車を返却する必要があります。

反対に、何らかの事情によってやむを得ず車の入手が遅れているのであれば、交渉次第で代車を借りられる期間を延長することも不可能ではありません。
代車の費用はいくらくらい?
保険の利用ができず、自腹で代車費用を支払わなければならないときにかかる相場は、レンタカーの費用を参考にすると理解しやすくなります。
仮に30日間使い放題のプランのレンタカーを借りた場合には、
- 軽自動車で25万円前後、
- 乗用車で50万円前後
といった高額な費用がかかってしまいます。
なお、任意保険に加入している場合でも、一日あたりに支払われる代車費用には上限が設けられていることがあります。
仮に一日の上限が1万円に定められているという場合には、それを超過した分の料金は自分自身で支払うことになります。

事故における過失割合に関しては、例え50対50だとしても代車費用を請求することができますが、全額の支払いを求めることはできません。
相手側の過失割合が50%なら代車費用の負担も50%、30%なら代車費用の負担も30%となり、残りはご自身もしくは、加入している保険を使う事になります。
代車の手配はどこがする?
代車の手配を誰が行うかは、代車特約の付いた任意保険に加入しているのかそうでないのかによって異なります。
保険に加入している場合には、事故が発生して代車が必要になったことを保険会社に伝えることによって代車の手配を受けることが可能です。
保険会社から代車を借りれない場合には、
- 車を買い替える際に利用する販売店や、
- 事故車の修理先の業者
と交渉して代車を手配します。
自宅などの指定した住所に届けてもらえますし、返却したい代車はそのまま引き取ってもらうこともできます。

そもそもの代車の提供が無い、修理業者や販売店は使うべきではありません。
どこからも代車の提供を受けられない(廃車にする場合など)、が車がすぐに必要という場合には、レンタカーを借りる以外に方法がありません。
ここでかかる費用は、前述している通り保険会社に請求するか、過失責任が相手方にある場合には相手に対して請求するかのいずれかを選択することになります。
代車のグレードが気に入らなかった場合には?
代車は原則として事故で破損した車と同等グレードの物が提供されることになりますが、高級車の場合にはグレードがダウンしてしまう可能性が高くなります。

このグレードは判例に基づいて決められており、同等グレードの中で必要最低限の機能を備えた車しか代車として認められていません。
そのため、高級車という存在自体が「必要最低限」の範疇から超えてしまい、元の車よりもグレードダウンした車種が代車に充てられるケースが増えてしまうのです。
もちろん、代車として使用する車が同等のグレードかそれ以下のグレードであれば、自由に車種を選ぶことができます。
また、届いた代車が気に入らなかったという場合にも、保険会社等に要求することにより、代車の交換を依頼することも可能です。
もし代車に傷を付けてしまったら?
借りた代車に傷を付けてしまったり、事故を起こして壊してしまった場合には、運転手にどのような責任が問われるのでしょうか。
代車の修理費用等が請求されるか否かは、借りた相手の業者によって対応が異なります。
ディーラーや中古車販売店、修理店などにおいては、それぞれの会社が代車を傷付けた際の補償について独自の取り決めを持っています。
特にディーラーの場合には、代車にも車両保険をかけていることが多く、保険で賄える範囲については修理費用を請求されないケースが目立ちます。

請求されないのは確定ではなく、代車を借りる際の契約内容が遵守されますから、契約書をしっかりと確認し、どの程度の責任が問われるのかを知った上で代車を利用するようにしましょう。
レンタカーを代車として使用する場合には、
- 業者が定めている事故時の賠償金を支払う
- または、免責分だけの支払い
など、業者により対応が異なりますが、別料金で日掛の車両保険をかけれたり、免責分まで免除する保証制度もあります。
また、加入している任意保険に他車運転特約を付けているという場合には、修理費用を保険会社に肩代わりしてもらえる可能性も発生します。